「息ぴったりだな、お前ら」
「ししし、まァな!」
サニー号で釣りの最中に襲ってきた海王類を二人で倒したところだった。女性陣にスペシャルティーを振る舞った黒足屋が、おれと麦わら屋の元まで降りてきたのは。
「……確かに、意識しなくても合うようにはなってきたな」
「それだけ色々と巻き込まれてきたって?」
「トラ男だって楽しんでる時もあるぞ、サンジ」
も、という辺りに麦わら屋の鋭さを感じたが、敢えて触れずに聞き流す。黒足屋は一瞬意外そうな表情をこちらに向けたものの、すぐに船上へ倒れ伏した海王類の方に視線を移した。
早速今夜のメニューを考え始めた黒足屋の様子に目を輝かせる麦わら屋。騒ぎを聞きつけてやってきたゴッドが話に加わっていく中で、共にやって来たトニー屋がおれの傍へと寄ってきた。
「トラ男、あれ倒したのか!?」
「麦わら屋と一緒にな」
おれと海王類を交互に見て驚くトニー屋に答えてやると、トニー屋は瞬きを繰り返した後で嬉しそうな表情を見せる。
「どうかしたのか?」
「ルフィと一緒にいる時間が増えたからなのかなって」
まったく、トニー屋もよく見ている。その一言におれは頭をひと撫ですることで答えた。
「トラ男、サンジがスペシャルディナー作ってくれるってよ!」
こちらの会話に気づいていない麦わら屋は、相変わらず食うことに夢中のようだ。
おれは僅かに口角を持ち上げて、黒足屋たちとの会話に加わることにした。